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SAGA HIRAKAWAYA

店舗紹介

2022.05.10

佐嘉平川屋 嬉野店の歩み

こんにちは。
佐嘉平川屋代表の平川です。
ゴールデンウィークにおける嬉野店はかつてない賑わいをみせ、売上記録を更新しました。
嬉野店は温泉湯豆腐を食べにいくところ、という位置づけになっているので、ゴールデンウィークとはいえ、暖かくなってきたこの時期にこれだけのお客様に来ていただけるとは本当に驚くばかりです。
コロナによる自粛の反動と1月の仲里依紗さんのYouTubeによる平川屋パフェの紹介、温泉湯豆腐は冬の食べ物という意識の変化などによるものなのかなと感じています。
嬉野店のオープンまでの話は以前掲載しましたので、今回はオープン後の話を中心にしていきたいと思います。

手探りでオープンした嬉野店

嬉野店のオープンは2010年4月22日です。ゴールデンウィークにどうしても間に合わせたかったこと、冬の繁忙期のオープンだと手が回らないと思ったことからこのタイミングとなりました。
それまで百貨店の物産展や量販店のテナントとしてお豆腐の販売はしたことがありましたが、飲食業の経験は会社としても私個人としてもゼロ。しかも当時在籍していたスタッフは豆腐メーカーに来てくれているのであって、どちらかというと人とのコミュニケーションが得意でも好きでもなく、工場で黙々と仕事をこなすのが好きなタイプがほとんど。そういう中で飲食業を始めるのはなかなかハードルが高く、全てが手探りでした。

オープンからしばらくはゴールデンウィークだったことやご祝儀的な意味合いもあり、多少はお客様に来ていただきましたが、ゴールデンウィークを過ぎてからはぱったり。あまりにお客様に来ていただけないので、テラス席に座ってひたすら前面の道路を通る車をじーっと眺めていたのですが、相当怪しかったと思います笑

1年目はただでさえお客様が少なかったのに2年目はさらにお客様が少なくなり、途方に暮れることになります。まさかこれほどまでにお客様に来ていただけないとか全くの想定外でした。とはいえ、土地を取得し建物も建てているので撤退もできない状況でした。
一方でその頃、濃い豆腐をリリースし、温泉湯豆腐以来の大ヒットになったので工場が途端に忙しくなって、嬉野店を見る余裕がなくなりました。
それから数年間は、工場に付きっきりになります。

その間に嬉野店は少しずつ売上が上がり始めました。雑誌やテレビで紹介してもらう機会が増えたこと、インスタ等のSNSが流行り始め徐々に認知が広がったためだと思います。3年目からは毎年120―140%のペースで伸びていくことになりました。ですが工場が猛烈に忙しかったこともあり、嬉野店は現場に任せきりになっていました。

立て続けに発生した出来事

そして2018年、事件が起こりました。
店舗運営を現場のスタッフに任せている間に徐々に望ましくないやり方になっていたため、それを正そうと軌道修正を図り始めたら、それに反発したスタッフの数名が明日から来ないという事態に発展したのです。今から思えば、日々のコミュニケーション量が足りなかったせいだと思いますが、その時点では時既に遅し。無茶な要求に応えることはせずに、引き止めはしませんでした。
ようやく売上的には軌道に乗りかかっていたタイミングだったので大変ではあったのですが、残ってくれたスタッフと話し合い、縮小しながらの運営でどうにか乗りきることができました。

その翌年の2019年は水害による工場の1週間の稼働停止とそれに伴う嬉野店の休業、2020年はコロナの影響による4、5月の飲食の自粛、2021年も床上浸水による工場の2週間の稼働停止とそれに伴う嬉野店の休業、とここ数年は残念ながら毎年ネガティブで大きな出来事が発生しました。
しかしながら、そういう出来事を一つずつ乗り越えながら、今回のゴールデンウィークの売上記録の更新となったわけです。

売上が上らず途方に暮れていた日々を経験しているだけに、これだけのお客様に来ていただけることは本当に嬉しいですし、感謝しかありません。
この勢いを、秋にできる武雄温泉楼門店(仮称)に繋げていきたいですし、そちらが落ち着いたら嬉野店のリニューアルにも手をつけていきたいと思っています。

これからも応援いただければ幸いです。

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