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SAGA HIRAKAWAYA

開発ストーリー

2021.09.29

温泉湯豆腐を世界中に広めたい


こんにちは。佐嘉平川屋代表の平川です。
今回はわたしたちの看板商品のひとつでもある「温泉湯豆腐」のあゆみをお伝えしたいと思います。

温泉湯豆腐とは

この物語をご覧いただいている方は、既に温泉湯豆腐をご存知のことかと思います。一応、書き添えておきますと、温泉水で湯豆腐にするとお豆腐が溶けて汁が白濁し、お豆腐がふわふわトロトロの食感になる、という湯豆腐のことです。佐賀県の嬉野温泉が発祥の地です。

発売当初はまったく売れない商品だった佐嘉平川屋の温泉湯豆腐

温泉湯豆腐がいつ頃から召し上がられていたかというのは定かではありませんが、ずいぶん昔から旅館の朝食のメニューとして提供されていたそうです。当時は通販という概念もなく、嬉野温泉でしか食べることが出来なかったとのことでした。

それが三十数年前、嬉野にある当社の取引先のスーパーから依頼があり、温泉湯豆腐用の豆腐「温泉とうふ」を発売。当初は温泉水を無料でつけてお豆腐を販売していました。その後、保健所からの指導があり、温泉水ではなく温泉水と同質な成分からなる「調理水」を販売するようになりましたが、初めの数年間はいつやめてもいいぐらいに全く売れない商品だったようです。

同じ佐賀県でも、嬉野以外ではその存在すら知られていなかった

私は2000年に入社しましたが、初めの頃はスーパーで「温泉とうふ」と「調理水」の試食販売をよくやっていました。嬉野では流石に温泉湯豆腐は知られていたのですが(むしろ温泉湯豆腐以外の普通の湯豆腐を知らない方もいらっしゃったようです)、同じ佐賀県内でも違う町に行くと、全然知らない方も多くて、「白く溶けるとか気持ち悪い」とか「水まで売ってせこいよね」とか散々言われました笑。その後も佐賀県内だけでなく、全国の百貨店の物産展などで試食販売をたくさんやってきました。とにかく温泉湯豆腐というものを知らない方が多くて、食べて頂くまでが大変でした。

これまでに全国各地で試食販売をやってきたことや、メディア等でたくさん紹介していただいたお陰で、最近はずいぶんご存知の方が多くなったなぁという印象は受けますが、いまだに県内でも食べたことがないとおっしゃる方もいて、まだまだだなぁと感じております。

日本のみならず、世界にも広めていきたい

一方で、コロナの前までは嬉野の店舗にアジアの方だけでなく、欧米の方もいらっしゃっていました。意外と抵抗なく美味しく召し上がられていたようです。私たちの当面の目標は、まずは温泉湯豆腐が日本のほとんどの人が知っているような食文化に定着させること、そして海外でも温泉湯豆腐が食べられるようにしていくこと。

温泉湯豆腐は直感的にわかりづらい商品ですが、一度食べると気に入っていただけることも多く、プラントベースの食品にシフトする世界的な大きな流れもあって、まだまだ大きなポテンシャルがあると思っています。
時間はかかるかもしれませんが、温泉湯豆腐を日本中に、世界中に広めていきたいと思っています。

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