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SAGA HIRAKAWAYA

店舗紹介

2021.05.03

温もりと落ち着きの和の空間、佐嘉平川屋 嬉野店について

こんにちは、佐嘉平川屋です。

緑に包まれた清々しい季節を迎え、心が弾むこの頃、皆さまゴールデンウィークはいかがお過ごしですか。

今回は「佐嘉平川屋 嬉野店」のご紹介をさせていただきたいと思います。

温もりと落ち着きの和の空間「佐嘉平川屋 嬉野店」

佐嘉平川屋には直営の嬉野店があります。温泉湯豆腐発祥の地、嬉野温泉の公衆浴場シーボルトの湯から徒歩10分弱のところです。オープンしたのは2010年4月で、もう10年以上の歳月が経ちました。

嬉野店では、温泉湯豆腐、白濁したスープでの鍋、〆の雑炊と温泉湯豆腐をしっかりと楽しめる温泉湯豆腐定食、ごどうふをベースに自家製豆乳を使った豆乳ソフトと豆腐白玉、それに黒蜜・黄粉をかけた平川屋パフェなどの飲食のほか、お豆腐の販売や通販の受付などを行っています。

確か2004年と2005年だったと思うのですが、雑誌「BRUTUS」の「日本一美味しいお取り寄せはこれだ!」という企画が始まり、1回目の企画のお豆腐部門で当店の「佐嘉おぼろ」が、2回目の企画の鍋部門で当店の「温泉湯豆腐」が、それぞれ候補に上がった16品の中からグランプリに選ばれました。この企画は非常に反響が大きく、それを見た方から多くのご注文を通販で頂いたのですが、一方で「席の予約をお願いしたい」との声も多く寄せられました。そのような声を聞いて、通販をやっているということは、その商品を提供している飲食店があると想像される方が多いんだな、ということを学びました。

妥協せず「居心地の良い空間」を求めた、オープンまでの道のり

佐嘉平川屋に入る前、東京で猛烈に働いていたのですが、たまの休日に非日常の居心地の良い空間でゆっくりすると心の底からリラックスできて、いつかはこんな居心地の良い空間を作りたいと思っていました。そんなこともあり、お客様の声を契機に、居心地のいい空間で温泉湯豆腐が食べられるお店を出したい、という想いが日に日に強くなっていきました。

しかしながら、資金もないし、ノウハウもないことから、そこから数年の時を経ることになります。

ようやくどうにか資金的に行けるかなと思ったのが数年後。しかしながら、取引のある全ての銀行に話をするも全滅。どこも首を縦に振ってくれませんでした。お店にお金をかけすぎ、もっとお金をかけずにやりなさい、と言うことでした。実際に当時の規模感と財務内容からいうと銀行の言うこともごもっともではあるのですが、私的には中途半端にやってもお客様にも居心地のいい空間を提供できるとは思えず、かえって失敗すると思っていました。なので少々無理をしたとしても絶対に妥協したくないと思っていました。

どこからも融資してもらえない中、悶々とした日々を過ごしたのですが、不思議な巡り合わせがあるもので、たまたま付き合いのなかった金融機関の支店長が訪ねてきました。行き詰まっていたこともあり新しい店舗に対する想いをつい熱く語ってしまいました。そしたらなんとその場で、「やりましょう」と言っていただけたのです。その時どれだけ嬉しかったか。

店舗の設計は、地元出身で古民家を再生手がけていて、俳優ロバート・デ・ニーロのホテルも手がけたことのある建築家にお願いし、古民家で使われていた大きな梁をふんだんに使って落ち着きのある純和風の空間にしました。

飲食業は初めてでしたので、何から何まで分からないことだらけ。試行錯誤しながら一つずつ問題をクリアしながら、思い立ってから5年でようやくオープンを迎えることができました。

しかしながら、オープンしてしばらくは今から考えると信じられないくらいに、とにかくお客様に来ていただけませんでした笑。店舗をやることについては、金融機関のみならず社内からも無茶だ、無理だ、反対だ、という状況で、それを押し切ってのオープンだったこともあり、お客様に来ていただけない状況が非常に苦しかったことをよく覚えています。

ですが数年が経った頃から、徐々に認知が上がったせいか、売上も上がり始め、嬉野店からヒット商品も生まれ、取材にも来てもらえるようになり、何より多くのお客様に足を運んでいただけるようになりました。

今はコロナの影響を受けておりますが、コロナ前の土日祝日は2時間以上の行列ができるなど、お陰様で多くのお客様にご来店いただいておりました。感覚ではありますが、3/4は県外からのお客さまだったのではないかと思います。

スタートが厳しかっただけに、本当に多くのお客様に、しかも遠方からもわざわざ足を運んでいただけることに、ただただ感謝するばかりです。

これからも皆様に愛されるお店になるよう精進していきたいと思います。

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