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SAGA HIRAKAWAYA

佐嘉平川屋について

2021.09.14

持続可能な新しいお豆腐屋さんの形を作りたい

こんにちは。佐嘉平川屋代表の平川です。
今回の物語は、私たちが目指す”新しいお豆腐屋さんのあり方”についてお伝えしたいと思います。

佐嘉平川屋のあゆみと、お豆腐業界の現状

佐嘉平川屋は、終戦から5年後の昭和25年に創業し、今年で創業71年目になります。
戦後まもない頃、お豆腐屋さんは小資本で始めることができ現金収入も入ってくる業態で開業までのハードルが低かったため、多くの方がお豆腐屋さんを始められました(うちもそのうちの一つです)。昭和35年のピーク時には、全国で50,000軒を超えていたと言われています。現在のコンビニ並みですね。

それが、スーパーのチェーン化に伴い買い手側の力がどんどん強くなって、一方でお豆腐屋さんが競合に負けじと年々量産体制を増強していったことで供給過剰になり、結果、激しい価格競争が起こって、多くのお豆腐屋さんがどんどん経営的に苦しい状況に追い込まれていきました。私たち自身もそういう価格競争に巻き込まれ苦しい時代がありました。
近年では毎年数百軒のお豆腐屋さんがなくなり、令和1年のデータでは、5,700軒ほどにまで激減しています。約60年で9割近くのお豆腐屋さんが無くなった計算になります。

価格競争から脱するためにオンリーワンの商品づくりを目指した商品戦略

普通に考えると、価格競争で生き残っていけるお豆腐屋さんは、ものすごく設備投資してローコストで商品を作れるようにした大きなお豆腐屋さんだけ。それだと世の中、大量生産のお豆腐だけになり多様性が失われて寂しいですよね。それにお豆腐屋さんをやる側からすると、価格競争だけではどんどん疲弊するだけで面白くないし、将来に希望も持てない。仕事に誇りを持つことも難しい。

ですので、私たちはそういう価格競争に巻き込まれず仕事に誇りを持てるような、オンリーワンの商品作りを目指したわけです。言い換えれば、市場を奪い合うのではなく、市場を作っていく。そういう発想の中で出てきたのが、佐賀のお豆腐文化に根ざした温泉湯豆腐だったり豆乳もちだったりします。

私たちが考えるお豆腐屋さんのあり方

競合他社ではなくお客様を見てお客様から選んでいただける付加価値の高いお豆腐を見せ方も含めてどう作ってくか、スーパーに依存することなくどうやってお客様にお豆腐をお届けしていくか、働いてくれているスタッフがどうやったら働きやすく自分の仕事に誇りを持てるようになるか、そんなことを考えながら、これからも新しいお豆腐屋さんのあり方を模索し続けたいと思っています。

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